壁男テニス|壁打ちで市民大会1勝を目指す40代初中級のリアル上達記

壁打ち中心の練習で草大会優勝を果たした40代社会人が、市民大会1勝を掴むテニス上達法を公開するブログなのだ。

☆壁打ちで「あえて下手になる」|25年やってもできない、3つの変な練習

結論

壁打ちは、上手く打つ練習だけでなく、あえて打ちにくい条件を作ることで、自分のテニスを知る練習にも使える。

ボクが25年ほど壁打ちを続ける中で試してきたのが、

  • フレームで打つ

  • 非利き手で打つ

  • 目を閉じて打つ

という3つの「変な練習」だ。

どれも、普通に考えればわざわざ難しくする必要はない。

実際、普段よりずっと下手になる。

それでもやってみると、ラケット面の感覚、利き手の器用さ、身体のバランス、視覚への依存など、普段の練習では気づきにくいことが見えてくる。

ただし、これらは試合で勝つための必須練習ではない。

「今日はいつもの壁打ちに少し変化をつけたい」

そんなときの、テニスを別の角度から見るための練習として考えてもらえればいいと思う。

この記事をおすすめする人

  • いつもの壁打ちが少しマンネリ化してきた人

  • 自分のラケット面や身体の使い方を見直してみたい人

  • 普通の練習とは違う「遊び」を壁打ちに取り入れてみたい人


① フレーム打ち|「ミスしたくない」の逆をやってみる

名前の通り、ラケットのフレームにボールを当てる。

普通のテニスなら、完全なミスショットだ。

それを、あえて狙う。

もちろん、最初から上手くできたわけではない。

というより、最初はほぼ空振りだった笑。

フレームは細い。

「よし、フレームに当てるぞ!」

と思って打っているのに、なぜかボールは普通にラケット面へ飛んでくる。

「今の、スイートスポットに入っちゃった……」

という、普通のテニスとは逆の現象が起こる。

フレームを狙うと、ラケットのどこに当たるかを意識する

ボクの場合、何度も挑戦しているうちに少しずつ続くようになった。

最高記録は、

  • 近距離:約150回

  • 通常のラリーくらいの距離:約53回

だった。

もちろん、何度も挑戦した中での最高記録だ。

150回も続けていると、途中から集中力が落ちてくる。

握力が減っていくのも分かる。

それでも、

「次をミスしたくない」

と思って続ける。

この感覚は、ちょっと試合に近い。

ただ、フレーム打ちでボクが面白いと思っているのは、記録そのものではない。

「ラケットのどこにボールが当たったのか」を強烈に意識するようになることだ。

普段のショットなら、多少打点がズレても、ある程度はボールを返せる。

ところがフレームを狙うと、そうはいかない。

  • ラケットのどこに当てるのか

  • ラケットをどの高さに出すのか

  • どのくらいの力で振るのか

  • ボールとの距離は適切だったか

こうしたことを、普段より細かく意識するようになる。

すると不思議なことに、フレーム打ちをした後は普通のショットでも、

「今、ラケットのどこに当たった?」

と気になるようになる。

わざとミスする練習をしているのに、普通のショットのミート感覚を確認したくなる。

これが、フレーム打ちの面白いところだと思っている。

フレーム打ちをするときのポイント

最初から遠い距離でやる必要はない。

ボクなら、まずは壁の近くで軽く打ちながら、

「フレームに当てる」ことより「ラケットのどこに当たったかを感じる」

ことを目的にする。

記録を競う練習というより、ラケットとボールの接触を観察する練習として使うと面白い。


② 非利き手打ち|20年以上やっても、サーブは難しい

ボクの場合、非利き手は左手。

これは20歳頃から続けている。

簡単なラリーならできる。

ボレーもできる。

スマッシュも、それなりに打てる。

でも……

サーブはいまだに苦手だ。

20年以上やっているのに笑。

非利き手で打つと「利き手の器用さ」が見えてくる

右手は長年使っている。

だから右手なら、無意識にできてしまうことがたくさんある。

多少動きが合理的でなくても、器用さでなんとなく打ててしまう。

ところが左手では、それができない。

「右手では、こんなことを無意識にやっていたのか」

ということが見えてくる。

これは結構面白い。

利き手は便利だ。

でも、便利だからこそ、ちょっとした無駄な動きまで隠してしまうことがある。

非利き手で打つと、その「隠れていた部分」が出てくるのだ。

左手のサーブだけは、いまだに謎

左手でボールを投げることも、それなりにできる。

遠投は難しいけれど、短い距離なら、むしろ左手のほうが上手く投げられるように感じることもある。

実際、左手で投げる練習をかなりやった時期もあった。

それなのにサーブになると難しい。

特に、

  • テイクバックでラケットを十分に下げる

  • インパクトする

  • 回転をかける

このあたりが難しい。

自分では「ラケットにボールが乗らない」ような感じがする。

回転をかけようとしてもカスカスになる。

かといって、フラットにしっかり当てることもできない。

さらに動画で撮ってみると、テイクバックでラケットが十分に下がっていないことも分かった。

自分の感覚だけでは、なかなか気づけなかったことだ。

スマッシュはできるのに、サーブはできない。

左手は、いまだにボクのテニスの謎なのだ。

非利き手打ちから、利き手の動きも見直せた

左手で打っていると、身体全体のバランスを意識するようになる。

すると、右手の動きも少し変わってきた。

以前より、無駄な動作をしなくなった。

例えば、大きすぎるテイクバック。

左手ではそんなに器用に動かせない。

だからこそ、

「そもそも右手でも、こんなに動かす必要ある?」

と考えるようになる。

ボクにとって非利き手打ちは、単に「左手でもテニスができるようになるための練習」ではない。

むしろ、

利き手では当たり前すぎて見えなくなっていた動きを確認するための練習

になっている。

そして何より……

左手でテニスをしていると、なんかカッコいい笑。

これは結構大事だと思っている。

上達するためだけの練習なら、20年以上も続かなかったかもしれない。

単純に楽しい。

そして、ちょっとカッコいい。

だから続いている。


③ 目を閉じて打つ|25年やっても、まだできない

そして最後。

これは今でもできない。

25年やっているけど、できない。

以上。

……いや、これで終わってはいけないので説明する笑。

ボクの場合は、こうやって試している

壁にボールを打つ。

ボールが壁に当たった直後に目を閉じる。

そこから、壁から返ってきたボールを打とうとする。

視覚情報がなくなるので、頭の中のイメージを頼りにするしかない。

すると、普段とは全然違う感覚になる。

地面にラケットをぶつけないように慎重になる。

ボールをあさっての方向に飛ばさないようにも慎重になる。

普段なら「とりあえず打つ」ところが、そう簡単にはできない。

そして、ボクはできない。

何度か挑戦している。

でも、空振りする。

全然違う方向にラケットを出すこともある。

25年間やっても、いまだにできない。

以前は、

「集中力と聴力を極限まで高めればできるはず」

なんて考えていた。

でも、できていないボクには、それが本当なのか分からない。

だから今は、

「こんな変な練習もあるよ」

くらいに考えている。

目を閉じる練習は、安全を最優先に

ここだけは、フレーム打ちや非利き手打ちとは扱いが違う。

目を閉じている間は周囲が見えなくなるため、壁打ちの場所によっては危険がある。

他の利用者がいる場所や、狭い場所で真似するのは避けたほうがいい。

少しでも安全を確保できないなら、やらない。

これは「おすすめ練習」というより、

視覚に頼らずに打つと、自分がどれだけ視覚情報に依存しているのか分かる

という体験として紹介しておきたい。


3つに共通しているのは「あえて打ちにくくする」こと

ここまでの3つを並べると、共通点が見えてくる。

練習 あえて変えるもの 見えてくるもの
フレーム打ち 打球面 ミート・ラケット面の感覚
非利き手打ち 利き手 身体の使い方・利き手の器用さ
目を閉じて打つ 視覚情報 身体感覚・距離感

つまり、どれも、

普段ならテニスをしやすくしてくれている条件を、あえて一つ外している。

いつものラケット面ではなく、フレーム。

いつもの右手ではなく、左手。

いつもの視覚情報をなくす。

当然、下手になる。

でも、ここに今回の練習の意味があると思っている。

普段のテニスでは、身体が勝手に処理していることが多い。

だから、上手くできているときほど、

「なぜ上手くできているのか」

は分かりにくい。

あえて条件を悪くすると、その一部が表に出てくる。


「できること」だけが練習じゃない

テニスを続けていると、できることが増えてくる。

それはもちろん楽しい。

でも、できることだけを繰り返していると、いつの間にか自分の得意な動きだけでテニスをするようになる。

そこで、たまに外へ出てみる。

「これ、できるかな?」

くらいでいい。

できなくてもいい。

むしろ、できないからこそ分かることがある。

例えば、

  • ラケット面をどう作っているのか

  • 利き手にどれだけ頼っているのか

  • 身体のどこでバランスを取っているのか

  • 視覚情報にどれだけ頼っているのか

  • 普段はどんな動きを無意識にしているのか

こうしたことを確認するきっかけになる。

もちろん、これらをやったからといって、試合に勝てるようになるとは限らない。

ただ、壁打ちを「ボールを何度も返す場所」だけではなく、

自分のテニスを観察する場所

として使えるようになると、少し面白くなると思う。


25年やっても、まだできない

今回紹介した3つのうち、今でも完全にはできないものがある。

というか、

目を閉じて打つやつは、全然できない。

左手のサーブもまだ苦手だ。

テニス歴25年でも、こんなものなのだ。

でも、それでいいと思っている。

テニスは、全部できるようになる必要はない。

できないものがあるから、

「もう一回やってみようかな」

と思えることもある。

そして、たまには普通の壁打ちから外れて、

「今日はちょっと変なことをやってみよう」

くらいでいい。

ただし、今回紹介した3つは目的が違う。

  • ミート感覚を確認したい → フレーム打ち

  • 利き手に頼った動きを見直したい → 非利き手打ち

  • 視覚に頼っていることを体感したい → 目を閉じる練習

まずは安全にできるものを一つ選んでみる。

そして、上手くできなくても気にしない。

むしろ、

「なぜ、これはできないんだ?」

と考えてみる。

その「できなさ」の中に、普段のテニスでは見えなかった自分の癖が隠れているかもしれない。

壁打ちは、上手く打つためだけの場所ではない。

たまには、あえて下手になる。

そんな遊び方があってもいいのではないだろうか。